カロリー制限は遺伝子を呼び起こす

「豊かな食生活は死期を早め、老化を促進する」
カリフォルニア大学のスピンドラー教授は、マウスのカロリー制限を行った実験で、遺伝子が若返り、長生きすることを証明しました。

断食やカロリー制限は眠っている多くの遺伝子を呼び起こすことが確認されています。

1996年、イギリスのエジンバラのロスリン研究所で、世界最初のクローン羊「ドリー」が誕生しました。
それは体細胞クローンと呼ばれ、他の羊の体細胞を培養して、代理母のお腹で成長させました。

体細胞という役割を持った細胞が、受精細胞というまだ未分化で役割を持たない細胞に戻ることを「初期化」といいます。

その操作で使われたのが断食です。

体細胞の培養時に1週間だけ栄養を20分の1に減らし、体細胞に断食させました。
すると、それまでオフになっていた遺伝子がオンになり、体細胞の形成が促進され、ついには1頭の羊に成長を果たしました。

私たち人間にも、断食時に使われていない遺伝子がオンになっている可能性が大いにあります。
断食をすることによって、体質改善が起こったり難病の治癒が起こったりするのは、このためだと考えられます。

また違った見方をすれば、体質は改善したのではなく元に戻っただけ、働いてなかった遺伝子を呼び起こしたのではなく、飽食のせいで働きが阻害されていたのが断食により無くなり、普通に働くようになっただけかもしれません。

どこに当たり前という認識を持っていくかで、こうも捉え方が変わってしまいます。

私の考えとしては、真の健康とは後者の考えの先にあると考えています。

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