「怒ってはいけない」ことはない

最近、心と体の関係性に興味のある方が増えてきましたが、ポジティブとネガチィブは等価であることを見落としている方がほとんどです。

一般的に人間の感情は「喜怒哀楽」と表現されると思います。
喜と楽はいいもの、怒と哀はわるもの、として扱ってしまいがちです。
喜と楽を感じている時は問題ないのですが、怒と哀はわるものですので、「あーまた怒ってしまった、なんて自分は駄目なんだ」と怒ることを我慢しようします。

実は、怒というネガチィブと思われてる感情でも、我慢をするという事をしていると、「人生なんかうまくいかない」や「体調不良」などの原因となり良い事なんて一つもありません。

人生山あり谷ありとよく言われますが、その通りで、喜怒哀楽が次々とやってくるのが通常です。
考えてみてください。
喜や楽だけで人生成り立つでしょうか?

例えば、銭湯でサウナに入ると、体が温まり汗が出て気持ちいいです。
しかし、それも少しの間で、次第に熱くなりすぎしんどくなってきます。
そこで、水風呂に入ると冷たくて気持ちいいですが、これも暫くすると、冷たくなりすぎて入ってられません。

つまり、状態が変化するときに気持ちよくなり、それが留まっていると苦しみに変わってくるということです。
人生ってこれの繰り返しで、様々な経験をしていくことが1つの側面です。

さらに、大きな視点で人生を俯瞰すると、人生は様々な経験をしていくことです。
そこには喜怒哀楽があり、喜がよくて怒が悪いという事はなく、全て等価で、ただそう判断する自分がいるだけなのです。

そう、生と死がセットのように、楽しいとつらいはセットで、経験やそれに伴う感情に優劣は無いのです。

強いて言うならば、いかなる感情であっても滞ると良くありません。
喜や楽であってもずっとその状態に留まっていると、健康状態は正常を保つことは出来ません。

健康に健やかに人生を過ごしていくには、その時々の感情を溜めずに掃き出し味わい、感情を変化させ続けることが大切です。

もしそれが出来たならば、過剰に怒ったり哀しんだりすることは無くなり、より良い人生を歩んでいけるのではないでしょうか。

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