「東洋医学の死生観」 死ぬことは敗北ではない

現在の医療現場では『死』を敗北という傾向がある。
しかし、東洋医学の死生観ではそうは考えない。
死なないように考えるのではなく、いかに死ぬかを考えます。

人間とは他の生物の命を奪い、それを食することなしには
生きていけない存在です。
なのに、現代社会において人間は食物連鎖の輪から
外れた不自然な存在になってます。

良寛和尚の言葉です。
災難に遭いそうになったら、遭う。
病気になりそうになったら、なる。
死にそうになったら、死ぬ。
それが災難よけの最良の方法。

これは、自然にお任せで生きていくという意味です。
東洋医学の死生観は、まさにこれです。
死というものは避けるべきものではなく、
自然の一部で、人生の一部なのだ。

想像して頂きたい、自分がこれから永遠に生きていくとしたら
ぞっとしませんか?
それは自然に反しているという心の声なのかもしれません。

東洋医学というのは
こういった自然の流れに逆らわないようするというのが
基本概念になってます。

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