3月24日 心や肉体が自己ではない

 心や肉体が自己ではない

 心や肉体が、人間=自己に対してどんな関係にあるか、についた説明しよう。心や肉体は人間そのもののように見えるが、実はそうではなく、人間がこの世に活きるのに必要な、いろいろな方便を使うための道具という関係なのである。
哲学的にいえば、心や肉体は人間の個体生命の生存と生活とを確保存続させるに必要な不可分的生命付属物なのである。故に、心や肉体は、人=自己ではなく、ましてそれが人=自己の本体ではないのである。(中村天風一日一話)

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