3月21日 大定心

 大定心

「大定心」というのは、どんなとき、どんなことにもいささかも動揺せぬ心、いいかえると、いかなる場合にも、怖じず、恐れず、急がず、焦らず、いつも淡々として極めて落ち着いている心である。
これをもっと適切な状態でいえば「何事もないときの心と同様の心の状態」である。あの古い句でも有名な「湯上りの気持ちを欲しや日常頃」というのが、この心持を最も真実に形容表現している。
要するに、何事もないときの平静の心こそ、大定の心なりということである。(中村天風一日一話)

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