現在、意識が無いとされた植物状態の患者の5人に１人が、誤診だったと明らかになっているそうです。
しかし、今回新たな発見がありその数は増え続けていくことになりそうです。

西オンタリオ大学の研究チームは、１６年前から植物状態と診断されたカナダ人に、テレビドラマを見せました。

そして患者がドラマを見ている間、脳が機能している領域への血流を記憶するfMRIという装置で、脳の動きをモニターしました。

その結果、患者の脳内において様々な感覚の活動が起きていることが明らかになりました。
また音や映像の処理に関わっている領域と同様に、高次の認識領域においても、正常に機能していることも明らかになりました。

このことは、患者が映像に気付いているだけでなく、理解していると解釈できます。

さらに凄いことに、同研究チームは、2013年に12年間も植物状態になっていた患者とのコミュニケーションにfMRIで脳の働きを観察することにより成功しました。

その結果、患者は自分の名前を理解し、また自分が病院にいることを把握していることが明らかになりました。

今後の課題としては、意識があるかどうかだけではなく、何を考えているか知ることです。
これは患者のケアや生活の質を考える上で、実用面や倫理面において大きな意味があります。

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