私は西洋医学の意義とは救急医療にあると考えています。
その救急医療が、善意ある病院ほど訴訟の対象にされ辞めてしまい、お金が儲け易い方向へ流れています。
しかも一般の人達がそれを応援することで、自らが救急を受けられないようになっています。

救急医療の問題は昔から言われていますが、なかなか改善されません。
医療従事者の数が少ない、コンビニ気分で救急に受診するなど様々な問題がありますが、それは本質的な問題ではありません。

そもそも救急というのは、最も生死が絡む現場であり、どんなに最良の医療を施しても必ず何割かの患者さんは、命を落とし後遺症がでるものです。

そういった状況になったとき、今は必ず訴訟問題になってしまいます。
完璧な医療を施しても尚、亡くなってしまう人がいる、これが医療現場です。
医療にかかれば、必ず良くなるなんて幻想に過ぎません。

救急で搬送されているかなり危険な患者さんがいた場合、断った病院よりも、良心で受けた病院の方が訴訟の対象になってしまい、正直者が馬鹿をみるということになっています。

現在、西洋医学の力が上記のために発揮されない状況になっています。
ガンや糖尿病などの生活習慣病であれば、西洋医学の力を借りずとも治癒することは可能です。
しかし、救急の場合はそうもいきません。
命を繋ぎとめるために確実に必要なことです。
救急医療を真っ当に行えるシステムの構築が急務だと考えます。

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