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70代後半女性、原因不明の足の痛み


病気の原因は様々に言われますが、本質的には自然法則に反するという事に集約されます。

その自然法則に反してしまうのは、原因論的思考法に傾倒しすぎ、「出来ないこと、苦手なこと、上手くいかないこと」にばかり意識が行ってしまい、思考のバランスが崩れてしまうからです。

その典型的なケースが先日ありましたので紹介します。

70代後半、女性、Kさん
Kさんは、数か月前から左足の膝から下が時折とても疼き痛くなるということでした。
動いている時は50mごとに痛くて蹲るほどで、じっとしていても仰向けで5分くらい寝ていると、疼き出し寝ていられない状態でした。

最初は近所の整形外科に行きましたが、どこにも異常が見られなかったので、痛み止めと湿布を処方されただけでした。

そして、内科へ行っても原因は特定できなかったので、より細かい検査のできる大きな病院へ行きましたが、そこでも原因は特定できず、結局痛み止めと湿布を処方され、リハビリに通っていました。

しかし、全く回復の兆しが見えず、知人の紹介で当院へ来られました。

幾人もの医師たちが画像診断などで、精密な検査を行って原因不明という事は、構造的には何も問題が無いと判断が出来ますので、当然私は機能的な部分、つまり「気」の滞りが原因であると判断しました。

実際に会ってkさんを診断すると、やはり左の胃経と言われる処に気の滞りがあり、その他にも肝臓、心臓の気も滞りがあり、後頭部や肩の張りがあり夜も寝れないとのことでした。

体質的なことも考慮して、鍼灸治療やヒーリングなどを行い、気の調整を行った結果、5分もじっと寝ていられなかったのも、少し歩いただけで蹲る位痛かったのも、その他様々な症状がありましたが、すっきり無くなりました。

kさんは大変驚かれていましたが、なにわともあれ症状が無くなったということで、喜んで帰っていきました。

1週間後に2度目の治療。
その後の経過を伺うと、2日は痛みが全くなく快適に過ごせたという事でしたが、3日目からは以前と同じ状態だったという事です。

気が滞って症状が出ていることは間違いありませんが、その気の滞っている根本原因が、まだ全て解消されていないということです。

東洋医学的な気を調節するといったことでも、実は対処療法の域は脱しません。

これらは、目に見えない領域に原因を求め、それを排除するという方法だと見ることもできます。
目に見える領域かそうでないかの差があるだけで、この方法は対処療法という意味では西洋医学と同じです。

根本的な治療に欠かせない要因は、心の治癒力を発揮させるであるとか、強く生きる心を持つであるとか、問題を問題と思わなくなる、などの実存的転換です。

kさんは70代後半であるにもかかわらず、「ミッションでしかもオモステ」の昔ながらの車で通院されていました。(そんな車に乗れるのはプロの運転手くらいです!)
現在は一人住まいをされていて、家事全般はご自身で為さっているとのことです。
しかも、毎日近所のジムに通い運動を為さっておられるとのことでした。

確かに、左足が痛いという症状は辛いことではありますが、これだけ動けたら十分ではないかと一般的には思うのが普通でしょう。

しかし、kさん自身は現状には満足しておらず「以前はもっと動けた、こんなこともスムーズにできない」と昔の自分と比較して、今の自分がどれだけ動けなくなっているかにばかり気を取られていました。

私は、まさにkさんのこの思考法が、気を滞らせる原因だと感じました。

そして、「出来なくなったこと、無くなったものに意識を向ける」のではなく「出来ること、やれてることに意識を向ける」ようにカウンセリング・心理療法を行いました。

この日は、鍼灸治療・ヒーリングに加え上記のカウンセリング・心理療法も行い、前回同様、症状は無くなり帰られました。

更に1週間後の3度目の治療。
また、その後の経過をお伺いしたところ、前回同様に2日は痛くなく過ごせたということでしたが、私が言っていたことを思い出し、「今までは50mしか歩けない、情けない」と思っていたのを「50mも歩けた、有難い」というように一事が万事そのように思うようにしたところ、痛いのはその日だけで、次の日からは痛みが全くなくなったという事でした。

このことに感銘を受けたkさんは、今まで自分で自分を傷つけていたと理解し、「出来ないこと、やれないこと、上手くいかないこと」ではなく、「出来ること、やれること、上手くいってること」に意識を常に向けれるようになりました。

これは、自己肯定を行い、物事に感謝することによって、今まで問題と思っていたことが、問題ではなくなったことで、心身に掛かるストレスが無くなり、その結果「気」の滞りが無くなった、典型体な例です。

その後kさんは、何度かカウンセリング・心理療法を受けに通われましたが、もう症状は無いという事ですし、本質的な事をある程度、理解できたということで、「今後は同じような事が起きても、自分自身で乗り越えられる、もしどうしようもない時はまたお願いします」ということで、卒業されました。

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