私たちは、如何にして病気を治すかという事に気を取られがちです。
ホリスティック医学の実践においては、これに加えて、如何に健康になっていくかという視点も必要だと考えます。

人間は体・気・心・霊性の有機的結合により存在していますが、どこにどんな原因があってその症状が出てきているのかを見極めることが大切です。

如何にして病気を治すかという視点においては、体・気・心・霊性を構造的に捉え、対処療法的に原因を取り除くことで問題解決を図ります。
西洋医学、カイロ、整体、マッサージ、アロマテラピー、鍼灸、漢方、気功、ヒーリング、加持祈祷などがこれに当てはまります。

さらに、体・心・気・霊性をより機能的な動きのあるものとして捉え、病気になるシステム自体にアプローチをすることで、問題解決を図ることも大切です。
カウンセリングなどのコミュニケーションにより認知を変化させることがこれに当てはまります。

如何にして健康になっていくかという視点においては、マイナスを取り除くという発想ではなく、如何に自分の人生をうまく進めるかという前向きな発想をしていきます。
つまり、これから自分はどういうことをして、どう在りたいのかを自己実現していくことを健康であると捉え、それを実践することで、好循環を作り健康になっていきます。
機能的アプローチと重複しますが、認知を変化させることや、目的論で物事を考える習慣を身に付けるということが具体的な方法として挙げられます。

以上のように、健康とは単に病気でない状態ではなく、人生がうまくいっている状態を表しており、より健康に人生を送るためには、上記の2つの視点をバランスよく取り入れることが大切であると思います。

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