私たち人間の脳は、「主語と否定形」を認識できません。
理性や知性を司る大脳新皮質では認識していますが、潜在意識や感情を司る脳の深部では認識できていないのです。

普段私たちが使っている言葉は、直接脳と体にリンクしています。
他人に発した言葉であっても、脳は主語を認識しないので、自分のことと判断します。
なので、人の悪口を言ったりすると、自分自身を悪く言っていると判断し、ストレスが溜まります。

また、私たちは「緊張せずに」「怖がらないで」などと表現しますが、脳は否定形を認識しないので、緊張しないこと、怖がらないことは出来ません。
「ここにコップがあると想像しないでください」と言われても皆さんできるでしょうか？
恐らく、コップと聞いた時点でコップを想像してしまい、それを打ち消すことは出来ないでしょう。
それと同様に、緊張せずと言っても、緊張と聞いた瞬間に緊張してしまいます。
言うならばリラックスしてと言うべきでしょう。

こういったことは、
「自他の差は無い」
「良いも悪いも無く、ただそう判断する自分がいるだけ」
という認識に繋がっていく鍵になると考えます。

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