2013年9月京都大学大学院医学研究科の研究グループが、アレルゲンになる物質を皮膚に取り込まないように作用する物質を発見し、アトピー性皮膚炎の治療に効果が期待されています。

アトピー性皮膚炎は、皮膚表面で水分を保つ保湿効果がある「フィラグリン」というたんぱく質が少なくなり、皮膚の中に異物が入りやすくなることが原因の1つとされています。

「JTC801」という有機化合物が、フィラグリンを増やす性質を持つことを突き止めました。
これをアトピーのマウスに飲ませたところ、１か月半で症状が大幅に改善したということです。

この有機化合物が新たな治療薬となる可能性があり、１０年後をめどに実用化を目指していますが詳細な作用機序の解明や副作用の検証が必要であるのに加え、まだ来年以降の研究費すらおぼつかない状況なので、過剰な期待はよした方がいいでしょう。

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