西洋医学的手法の限界

西洋医学と関係の深い自然科学は、観測可能な現象を対象としています。

人間の存在は、体と心から成り立っています、体に関しては、様々な機械で観測しデータ化することで、研究対象となりますが、心となると、個人差が大きく、客観的な評価も行えずにいるため、研究対象になり得ません。

その結果、心と体を分けて考えることで、各種治療法を開発してきました。

この手法の限界が見え、様々なことが問題視され始めてきた近年、医療の世界ではやっと心についても考え始めるようになってきました。

一昔前、医療の教育現場では、病気とは肉体のメカニズムの異常に尽きると言わんばかりの、要素還元主義的な方法論を駆使し、ひたすら細かく細分化された講義が行われていたそうです。
そこには患者さんに対する基本的な診察法についての講義などはほとんどなく、心のケアにつても同様だったそうです。

近年でこそ、患者さんとの向き合い方などを順序立てて教わることや、患者さんへの問診法をはじめとした厳しい実地試験が課せられるようになってきたそうです。

しかし根本的に、患者さんとの向き合い方などの人間関係を厳しく指導しないといけないような、人間性しか持ち合わせていない人間が、医師の大多数を占めているということが、最も西洋医学の限界を象徴しているように感じます。

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