武田製薬、アクトスの発ガン性を隠蔽?

アジア最大の製薬会社の武田製薬工業は、糖尿行治療薬「アクトス」がガン発症の原因だとする一部患者が起こした初めての訴訟に、2013年米国で直面しています。

2011年には独仏でアクトス並びにその合成に対し、当面新規患者への投与を禁止しています。
2014年5月には、複数の医学論文で2年間以上飲み続けた人で、膀胱がんの発症率が高まるという結果を受けて、フランスが製剤回収を始めました。

武田製薬がアクトスに関する癌リスクを隠蔽していたとして、米国で起こされていた訴訟で、ルイジアナ州の連邦裁判所の陪審は武田製薬に6200億万円の補償的損害賠償の支払い義務があると認定しました。
アクトスと膀胱ガンとの関連性を示す研究結果について、武田製薬が7年以上も具体的な警告を発するのを怠ったのは偶然や過失とは認められず、故意だと判断されました。
アクトスを巡り米連邦裁判所で判断が下ったのはこれが初めてです。

武田製薬に限らず、ノヴァルティスやアストラゼネカなどの世界的な大きな製薬会社のデータ改ざん事件は枚挙にいとまがありません。
こういった動きがきっかけで、公益性の大きい会社だからこそ、社会規範を示せるような真っ当な経営をして頂きたいものです。

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