魔法の粉、細胞外マトリックス

米国ピッツバーグ大学の再生医療センターのスティーブ・バディラック博士らの研究により、1980年代に提唱された技術で、特に豚の膀胱から抽出した細胞外マトリックスは米国で実用化が進められており、人においても切断した指先を再生する、再生医療に応用されています。

あまりに奇跡のような治療法のため、魔法の粉や妖精の粉という呼び名が付き、日本でもテレビで放送され大きな反響を呼びました。

現在は、切断された腕や足を、1本丸ごと再生させることはさすがに無理ですが、認知症や脳梗塞や心筋梗塞の治療、その他に乳がんの手術で失った部分も、元のような形状に戻すことが期待されています。

副作用は今のところ報告されていませんが、細胞の壊死などの問題は、今後の課題になりそうです。

米国では既に臨床段階で成功し、動物病院でも応用され実用されています。
指の再生は、1本100万円程度掛るようです。

日本において認可はまだまだ時間がかかるということです。

身体障害で一番多いのは、四肢欠損です。
困っている人はたくさんいる状況で、こんなに有効な治療手段があると分かっているのに、認可が降りず行えません。

真に有用な治療法ほど、なかなか認可が降りないこんな国って・・・。

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