薬剤師の監査権

一般的に医師は、何でも知っていると思っている人が多いです。
もちろん個人によってピンきりですが、医師といえども限られた範囲の専門家です。

薬についても同じことが言えます。
医師は薬の専門家ではなく、薬剤師、もしくは製薬会社が専門家です。

よく耳にすることがあります。
「MR(製薬のセールスマン)が熱心に売り込んでただけに、この薬はよく効くなぁ」
と、この程度のモノです。
もし、医師が薬の専門家であるなら、熱心に売り込まなくても、薬の成分を見れば何にどう効くか判断できるはずです。

1240年にヨーロッパで医薬分業が始まって以来、薬剤師には医師が処方した薬が患者にとって問題が無いかチェックする「監査権」という責任と権限があります。

しかし、現在ではこの監査権は、形骸化しています。
実際は医療産業が蔓延し、最も利益率の高い薬が、効果があるどころか有害になるレベルで、自動的に処方され、薬剤師はちょっとした説明を求められれば、説明するだけの人になっています。

良心や問題意識のある薬剤師は、医療現場の現状に落胆し、やめてしまう人が多いです。
その中で、少数の人がそれでも道を諦めず、漢方薬などに進んでいきます。

この監査権が正常に発動するだけでも、現在の医療のあり方はかなり改善されるのではないでしょうか!?

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